読み手の心を動かし
行動を起こさせる文章の共通点
1、あれもこれもと書き過ぎないこと
2、きれいな文章を書かないこと
3、自分が書きたいことを書かないこと
【書かない3原則】
1、あれこれ書かない
あれこれと内容を詰め込み過ぎた文章は
すぐに飽きられてしまう。
狙う結果を1つに絞り込んで、
あえて短い文にすることで
読み手の想像力を利用する。
2、きれいに書かない
美しいだけの文章
理路整然とした表面的な文章
では心を動かせない。
感情を込めた文章で
読み手の想像を刺激して、
感情を揺すぶらす。
3、自分で書かない(自己中心的に書かない)
自分の頭の中に答えはない。
書く前に相手の読みたい内容や
求めている言葉を探り出すこと。
それを提示できれば
読み手は自ら行動してくれる。
原則1:あれこれ書かない
あれもしてほしい、これもしてほしいと
書き手が読み手にしてほしいことが
いろいろあり過ぎると、
読み手は混乱してしまい
結局何もしてくれずに終わる。
一番ダメなのは
書き手であるあなたが
読み手にどう行動してほしいのか分かっていないこと。
そんな状態でやみくもに書いても
読み手が何をしていいのか分かるはずがない。
まず書く時にしなければならないことは
「誰にどんな行動をしてほしいのか?」
を考えること。
伝えることを削り落として
1つに絞り込み、
読み手に1つの行動をさせやすくする。
これを広告の世界では
『ワンメッセージ・ワンアウトカム』
“One Message, One Outcome”
と言う。
文章を長々と書いて
読者をイライラさせるよりも、
短くてもいいから伝わる文章を書く。
そして伝わる文章が書けるようになったら
読者の感情を動かして
行動してもらえるような文章を書く。
原則2:きれいに書かない
文章の目的は
人を行動させること。
・表面的な文章
・小綺麗な文章
・お利口な文章
では読み手の心は動かない。
変に気取ったり
相手を気遣いし過ぎて
自分の表現を押さえつけてしまうと、
相手も自分の感情を抑え込んでしまう。
まずきれいな文章を
書かなくてはいけないという気持ちを
捨ててしまおう。
それに人は論理的説得では行動しない。
感情に訴えかけられると行動してしまうもの。
どんなに理路整然とした
非の打ち所のない数学的文章を書いても
人は分かった分かったで済ませて終わる。
だから感情を揺さぶることを念頭に
文章を書かなければならない。
効果的なのが
「話しかけるように書く」ということ。
例として
「先日おすすめのハンバーグを食べに行きました。おいしかったです」
これを
「先日オススメしてもらったハンバーグを食べました。
ナイフを入れた瞬間、ジュワっと肉汁があふれて、
びっくりするくらいおいしかったです!」
と変えてみる。
前者はそっけない感想で
後者を読んだ人は
書き手がニコニコして食べている姿を想像し
またおいしい店があったら紹介してやろうかなと
次の行動を起こそうという気持ちになる。
原則3:自分で書かない
文章を読むのは読み手。
だからあなたが読みたいものを書くのではなく
読み手が読みたい、知りたい、
とされる内容の文章を書く必要がある。
そうでなければ読まれません。
「読み手の心を読むこと」
(マインドリーディングと言う)
読み手に響く文章や刺さる言葉は
書く前にどれだけ読み手を調べ上げ
理解できているかで勝負が決まっている。
感情を揺さぶり人に行動を起こさせる文章は
相手の心の中にある。
自分の頭の中ではない。